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悪徳業者の被害に遭うことはことは恥ずかしいことではないです。

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悪徳業者は手を変え品を変え市民を食い物にしようとしている。
若年層に対しては若年層向けの,高齢者層に対しては高齢者層に対して,それぞれが抱えている不安に付け込んでくる。
一人で暮らしている高齢者層に対しては,その寂しさを埋めるため,自分の死後の財産処理に不安(子世代孫世代への迷惑をかけないか)を解消させるため。
若年層に対しては将来への不安(金銭的な余裕がないことへの不安,結婚できるかどうかの不安)を解消させるため。
これらの不安を解消させるかのように装い,巧みに財産を騙し取ろうとする。
現在,コロナウィルスに対する不安が全世界に広まっている。おそらくコロナウィルス不安に乗じた悪徳業者も現れているだろう。

悪徳業者はどのような層が,どのような不安を抱えていて,どのようにアプローチをすれば財産を差し出させることができるのかということを本当によく考えている。
(正直,その能力を活かしてまともなビジネスをすればいいのにと思う。)

まともなビジネスが悪徳業者のように動けないのは,それぞれ法律によって一定の制限の元で営業をしているからだ。
弁護士だって,その営業方法や業務内容については法律等で一定の制限がかけられており,だからこそ弁護士の業務独占が認められている。

法律の制限を無視して,なんでもありの営業をされたら,普通の一般市民は騙されてしまう。
中身の無い商品を買わされることもあるし,持っている土地を騙し取られることだってある。
これは,ある意味こういった悪徳業者を駆逐できていない側の責任でもあり,被害に遭った一般市民がこれを恥じ入る必要は全くない。
そもそも悪徳業者の被害が発生しないように,少しでもおかしいと思ったら弁護士等の専門家にすぐにアクセスできる環境を整えることが重要だと日々感じている。

しかし,中には悪徳業者の被害にあったことを恥ずかしく思い,あるいは自己責任だと考えてしまい,泣き寝入りをしてしまう人も多い。
改めて,あくまでも悪いのは悪徳業者であって,被害者が責任を感じる必要性は全くないということを訴えていきたい。
弊所では,被害に遭った事実を責めたりすることは絶対にない。
安心して相談ができる環境づくりに邁進していく所存です。